012
ミ ッ チ ー ナ 旅 行
マンダレー→ミッチーナ(飛行機) $66
ミッチーナ→バモー(スピードボート) 12000チャット
バモー→カター (スピードボート)10500チャット
カター→マンダレー(船) $42(アッパークラス) オーディナリーだと$7
3月25日
マンダレー着
3月26日
マンダレー → MKN (飛行機)
ンダレー空港は市内から離れているので、朝早くの出発には前もって車を予約しておくと便利。
MKNでは空港を出るとレーペーが沢山並んでいるので、値段を交渉して、ホテルを予約してあるならそこまで送ってもらうと良い。レーペーが客引きをしているのは飛行機の到着後しばらくだけ。空港前の喫茶店でのんびりしているとレーペーがいなくなるので注意。(私たちはのんびり朝ごはんを食べていて車がいなくなってしまって、空港の人の送迎車に便乗させてもらった)
外国人が宿泊できる宿は市内に集中していて、市場にも歩いていける距離にあるのがほとんど。飲食店にも困らない。ヤンゴンと比べてモーターバイクの率が高いので、日が沈んでから外を歩くのはかなりの注意がいる。一般に、ミャンマーの交通規則は歩行者優先ではないので、暗くなると危険も増す。
ミッチーナの市場はカチン民族の織物が豊富。洋服を仕立てるための布はもちろん、その布を使ったカバンや小銭入れも多い。カバンなどはひとつ1000チャット(約100円)と値段も手ごろ。この値がヤンゴンでは2〜3倍ほどになる。独特の銀飾りがついた肩掛けカバンも種類が豊富で見ていて楽しい。
ミッチーナ名物の「サーモン」(塩風味のビスケット)も市場で手に入る。
足になるのはサイカー、バイク、レーペーと馬車
3月27日
MKN
得度式へ。ふらっといった僧院で運良く得度式に出会ったら是非見に行って欲しい。きっと暖かく迎えてもらえるだろう。
この日お邪魔した得度式は知り合いの恩師が居る僧院で開かれたもの。来客には食事とデザートが振舞われる。この子供たちに翌日会うと、かわいらしい小坊主さんになっていた。
デザート(ラペットウ、ココナッツゼリーなど)が振舞われた。
3月28日
MKN
ミッソンへ。
《市内からミッソンへの車(往復);28000チャット 相場は30000チャットほど。ホテルで呼んでもらうと割高。YMCAの裏通りに止まっている車に声をかけ、値段を交渉したほうが賢明。バスでも行けるが、道があまりよくないので前日に雨が降ったときは避けたほうが良い》
エーヤワディー川の支流、メリカ河とマリカ河の合流地点へ。市内からミッソンへは車で2時間ほど。途中にビューポイントがあり、河の合流点を上から見ることが出来る。
ミッソン
天気がよければ船に乗って対岸までいけるが。この日は前日の雨で中洲が見えず危険なので行けなかったが、河の浅瀬で遊ぶことは出来た。水はかなりの冷水で長くは足を付けていられない。
市内ではあまり見かけない十字架を掲げた家もミッソンへの道で見かけることが出来る。(カチン民族の多くはキリスト教徒)
3月29日
MKN→バモー
ミッチーナからバモーへの船のチケットは前もって電話で予約しておき、ミッチーナへついてから指定されたホテルを通して購入することとなる。頼めば発着場まで案内してくれるので、前もって確かめておくことができる。
ミャンマー人は時間にルーズだと思われがちだが、船や飛行機の発着は定時きっかりなことも多い。なので、バモーへ行く船も出発時刻の最低でも20分ほど前には着いていたほうが良い。出発予定時刻の30分前に船着場に着いたが、ミャンマー人はそれより早くに集まっていたようで、その時刻にはかなりの人が乗り込んでいた。(大荷物だからということもあるだろうが)切符の確認や出発の合図もないので、自分が手にしている切符を係りの人(と思われる人なら誰でも)に見せて、案内してもらい乗せてもらうのが賢明だろう。席はミャンマー人も外国人も同じ。広くはないが、耐えられる狭さ。雨の日はかなり冷えるので、しっかり防寒対策をしてから乗ること。思っているより寒いので注意。
3時間ほどで休憩。船の上にはトイレがないので、トイレもここで。30分ほどとまるが、休憩の合図も何のないので、周りのミャンマー人について行動したほうが安全。
カウスウェ(麺類)や飲み物、お菓子が売っている。
休憩所以外でも食べ物を買うことが出来る。
食事休憩の場所にあるトイレは囲いがあるのみ。それも一箇所。たいていの人はその辺でしてしまう。ミャンマー人のおばさんはタメインを上手にめくって見えないように、用を足せるのだが、外国人には至難の業。ミッチーナからバモーまでトイレはないと思って乗ったほうがよい。
船の旅は景色もよく快適だった。
3月30日
バモー
シュウェジーナンパヤー
馬車で行くことが出来る。市内から3000チャットくらい。
パヤーの祭でお菓子を売るおばさん
バモーの町はシュウェジーナンパヤー以外は歩いて周ることが出来るほどの小さな町。宿で地図をもらって、それを片手にふらふら歩くと楽しい。映画館や中国系寺院、市場が目印になる。
カチン州には中国系、シャン系の人が多く、ビルマ語とは違った言葉を話している人にもよく出会う。ひょっとするとその言葉で話しかけられることもある。
左が魚、右がじゃが芋
バモーには立派なレストランは少なく、中華料理一軒、ビルマ料理が一軒地図に載っている程度。道端の屋台(多くが麺料理)が多い。エーヤワディー河近くの中華料理の店はおいしい。
どこへも行かずとも河沿いでのんびりしているだけで、河で洗濯している人、遊んでいる子供、水浴びしている人など、バモーの人々の生活が垣間見られる。
カチン州限定 スターアップル
ミャンマー語ではダジャーディー「砂糖の果実」と呼ばれる。手で割り中の果肉を食べる。カチン州でしか売られていないので、見かけたらトライすべし。指で押してみて柔らかいくらいが食べごろ。その辺の道端にも落ちていたりする。
3月31日
バモー
バモーの町並み
市場
この日は病院に行って(外国人でも治療費・薬代は無料)からバモーを散策。バモーはこれといって観るところもない町だが、のんびりするには最適なところといえる。ただ、夜の外出はミッチーナ同様、注意が必要。電力供給がよくないこともあり、夜の道は暗い。治安こそ良いものの、バイクが怖い。人が歩いていてもかまわず走ってくるので注意。
バモーの市場は大きく生鮮食料品や日用品の売り場と衣料品の売り場に分かれている。衣料品にはやはりカチン織が目立つ。
4月1日
バモー → カター
9時バモーを出発、16時にカターへ到着。途中で食事休憩はなく、当然トイレ休憩もなし。MKN→バモーと同じタイプの船で、席も同様。
この日は天気がよく、かなり快適な旅になった。MKN→バモーの時は寒くて仕方がなかったが、この日は少し肌寒い程度で済んだ。それでも、長袖は必須。
カターで外国人が泊まれる宿は「エーヤワディー」一軒のみ。外国人宿泊用の3人部屋にのみ浴室・トイレがついていて、それ以外の部屋は共同なのだが、その外国人用の部屋はあまりよくなく、フロ・トイレ共同の部屋がお薦め。
ベッド、扇風機つき。古いが清潔に保たれていて快適。風呂はミャンマー式水浴びスタイル。
部屋はベニヤ一枚の仕切りなので、お客が多いとにぎやか。宿泊客はミャンマー人が多く、「6時起床、10時就寝」が一般的なようだった。それに合せればベニヤ1枚でもうるさいとは感じない。朝ごはんはつかないので、近くの喫茶店や屋台で好きなものが日替わりで食べられる。
カターはとにかくスイカが安い!1玉50チャット(5円位)から。スイカが山済みにされて売られているので、お店の人に切ってもらって袋に入れてもらう。
4月2日
カター
得度式 裏通り
カターでは他の町で見かけない人力車型のサイカーを見かけることが出来る。屋根が付いていて日差しが避けられるので快適。歩いて周るのも楽しいがサイカーで周るのも楽しい。大都市とは違い、車の排気ガスを吸いながら乗るのではなく、のんびりと周ることが出来る。目的地を決めずに「○○チャット分行ってみて下さい」という乗り方も出来る。
得度式
ミャンマーを旅行するとやたらと入国管理局のチェックがあったり、外国人料金を払わなければならなかったり、不憫なことも多いが、「外からの客」へのホスピタリティーには驚くことが多い。カターでも偶然であった得度式で食事をご馳走になった。この日はお兄ちゃんと妹の二人の得度式で、大勢の人が食事に来ていた。食事を頂いたあとは、得度式を受ける子供にお祝いを気持ち分渡すのがミャンマーの習慣らしい。
4月3日
カター
本来ならばこの日にカターへ来るはずの船が、昼ごろになって来ないことが判明。2泊の予定が3泊となった。船の旅は、バスや汽車での旅以上に予定がずれやすいとは聞いていたが、まさか本当に遅れてくるとは思わなかった。朝早くから乗船する準備を済ませて待っていただけに、気持ちが沈む。
船の発着はホテルの人に聞くのが一番分かりやすい。チケットの購入もホテルの人に頼むことが出来る。何時にどこへ行くべきかも全て教えてもらえるので安心。ただし、船が着く時刻は誰もはっきりとは言えないので、乗船する日は朝から待つしかない。もしくは、ホテルの人に行き先を告げておいて、万が一船が来ても呼びに来てもらえるようにしておく必要がある。
船を待つ時間の過ごし方はいろいろある。喫茶店でラペイエを飲んで待つのもよいし、ぼーっと河を見て過ごすのも楽しい。地元の人に混ざってエーヤワディー河で洗濯や水浴びをするのもひとつの手だ。が、この場合は宿の人に一言断ってからしなければならない。宿の人はかなりの心配性で、宿の目の前の浴場以外で水浴びはさせてくれない。河の流れは思っているより速く、うっかりしていると流されかねないので注意。
夕方はガバーエーゼーディーへ。宿からは馬車で3000チャットほど。(サイカーでは行けない距離)
チャイティーヨーパヤーのゴールデンロックを模した岩もある
他の宿泊客とシェアすると安くすむ 田園地帯ならではの出会いも
ガバーエーゼーディーはカターの町から少し離れた郊外に位置する。ゼーディーまでの道は上り下りがはげしいので馬車で行くことになる。相場は3000チャット程度。ゼーディーはまだ建設途中の建物が多い。巨大な仏像やゴールデンロックのような岩、ボーミンガウなどが敷地の中に並んでいる。
ガバーエーゼーディー以外のパヤーは宿から歩いていける距離に4箇所ほどある。
カターの市場は宿から徒歩15分ほどのところにあり、食料品や衣料品を扱っている。ここでも目に付くのはカチン織の布の多さ。カチン肩掛けかばんや財布のみを扱っている店もあった。
4月4日
カター → MDL
船の様子↓
アッパークラスの部屋 左が水浴び場、右がトイレ(アッパークラス用)
どの部屋も寝る時以外ドアは開けっ放し
下に行くと食堂があり、その奥がオーディナリーデッキ
バモーからの船がカターにつくと、1時間ほどでマンダレーへ向けて出発する。船のチケットは前もって手に入れられず、予約だけしておいて当日購入することになる。アッパークラスは一人$42で、狭目のシングルベッド2つ、扇風機、洗面台のついた(でも水はこなかった)部屋で過ごすことができる。オーディナリークラスは甲板があるのみで、雨が降るとかなり寒くつらいように思う。敷物持参のミャンマー人家族がぎっしりとつまっていた。3人で乗る場合は、二人がアッパーのチケットを買って1部屋取り、もう一人はオーディナリーのチケットを購入して一部屋に3人泊まるのがよいと宿の人に言われそうした。ベッドの間にゴザとマットをひくと確かに3人泊まることが出来る。部屋は鍵が壊れていて、掃除もされていない状態だが、一晩過ごすことを考えればアッパーをお薦めする。トイレや浴室(エーヤワディー河の水をあげて貯めてあり、水浴びできる)はクラスごとに分かれている。
下へ降りると食堂があり、簡単な食事やお茶を飲むことが出来る。値段は陸上の店より少々高い。食器は河の水で洗われている。食堂のほかにもお菓子やラペットゥを売っている場所が2箇所あった。船上では水が売られていないので前もって買っておく必要がある。
荷物を積んでいる間に外へ買いに行くこともできる 訪問販売もある
船は揺れることもなく、蚊に刺されることもなかった。虫が心配ならその旨を船員に伝えればスプレーをまいてもらえる。(船室で蚊取り線香をたいていたら火を消す代わりに撒いてくれた)船内の表記はすべてビルマ語だが、開けて・行ってみれば済む。自分の部屋まではチケットを見せれば船員が案内してくれる。カターからマンダレーは最短で1泊の旅となる。
written by
Ma Haman Khin |