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018  ミャ ン マ ー 初 心 者 一 人 旅

ある日、仕事上お客さんと会議のあと、雑談がはじまった。
東南アジアにかなり詳しいお客さんが曰く、
バンコクはもう大都会だ「リトルトーキョー」だ。
行ってもあまり面白くないね。
ミャンマーなんかは東南アジアらしさが残っていて面白いよ。
昔の東南アジアの雰囲気がまだ残っていていいよ。

夕方、バンコクからヤンゴンへ向かう。飛行機の窓から外を眺めると日が沈もうとしている。生憎曇り空でミャンマーの大地を見ることはできない。

マイレージの特典航空券でバンコクまで来たのでクアラルンプールも経由している。ミャンマーまでかなりの長旅だと思うと、ミャンマーへ行こうと思い立ったお客さんの言葉が蘇る。

ミャンマーへ行く日本人などほとんどいないと思っていたら意外にも結構、日本人も乗っている。
バンコク-ヤンゴンは1時間弱のフライトだ。こんなに短い時間のフライトなのに機内食のサービスをちゃんとやっている。手際のいい客室乗務員に感心しているとミャンマー入国書類を渡される。私も入国書類を手際よく書かねば。

慌しく入国書類を書き上げると雲を抜け、夕暮れの褐色の大地が目に飛び込んでくる。

いよいよミャンマーだ。

ヤンゴン国際空港に降り立つと見通しの良い亜熱帯の景色が入ってくる。クアラルンプール、バンコクと大都会を旅してきた身としてはいよいよミャンマーにやってきたと実感が沸いてきた。タラップから思わず写真撮影。

バスにのり、到着ゲートに入るとすぐに入国審査。日本の地方空港のような簡易な空港である。私のパスポートにはビザと共に書類がホチキス留めしてあるのである。どれだけ入国審査が厳しいのだろうと思っていたが案外あっさりと入国スタンプが押される。

入国審査場をでるとすぐに手荷物受け取りである。
なかなか荷物が出てこないのに苛立っていると、ほんとに人も閑散としてきたころ、やっと荷物が出てくる。
荷物を引き上げ、さぞかし税関も厳しいだろうと思っていると係官が書類を見るとすぐに通過できてしまった。

ミャンマーにやってくる前に想像していたイメージとは違い、あっさり入国できてしまった。

荷物の受け取りで時間を潰してしまったため、空港で待ってくれているガイドさんは心配しているかな。なんて思っているとやっぱり心配してくれていた。それより驚いたのはガイドさんが民族衣装を着た小柄な女性であったことだ。

日常のいろんな忙しさからミャンマーのことをあまり調べられなかったので、どうやってミャンマーに順応しようかとガイドさんにいろいろ質問をする。
まずは両替、100ドル両替するとなんと札束になってしまった。
ガイドさんから「使い切るの難しいですよ。(結局使っちゃうのですけど・・・)」と言われる。
ミャンマーの金銭感覚から順応せねば・・・。結局帰国するころ理解してくるのですけどね。

"後編へ"

writtien by 小川 展寛