009 ミャンマー旅行体験記 (2)
バガン観光の移動手段は、馬車が一般的。原動力が生き物という制約から、タクシーのように路上を流しているわけではない。そのため馬車は「貸し切り」となる。一日7000〜8000チャット前後が相場。一日とは、朝8時ごろから日没まで(1ドル=900チャット)。われわれ外国人は、やや高く10ドル(7年前の訪問時と異なり、馬車屋はドル払いに応じる) 。半日の「貸し切り」は、4000〜5000チャット、または5ドル。
バガンの移動手段として、馬車のほかに自転車を借りることもできる。主なホテル、またはニャンウー市街地のあちこちに、貸し自転車が用意されていて、一日1000チャット、半日500チャット。自転車の大半はタイ製で、サドル位置が高いため、当初は慣れが必要。本来サドルの高さは、停止状態の時につま先が地面に届く程度が最適だ。ペダルは重く、変則ギアを装備していないから、坂道になれば停止寸前、時には自転車を降り、押して歩くはめに・・・。
しかし、心配した翌朝の筋肉痛は皆無。やはりサドルの高いことが、効果的だったようだ。
どうやら、日本で自転車のサドルが低いことに慣れていたのは、路上の交通量が多く、すぐに着地できる為だろう。ニャンウーの街中から、ティリピサヤ村のローカナンダパゴダまで、約8キロ。所要片道40分。道中は舗装されている。ただし、ミャンマーで車両は右側通行。主要道路をはずれると、土や砂の道路となるので、自転車の走行には難儀。また初めてのバガンで、いきなり自転車を使った観光は、方向感覚が狂いやすく、勧められない。初日に馬車で観光した翌日、あるいは特定の寺院だけを目的とした場合に限り自転車の移動は最適だ。また、おおむねブレーキの作動がわるいこと、また走行ランプが付属していないので夜間の利用は避けたい。
バガンでは、外国人の転落事故が発生したあと、2004年2月10日から、仏塔に登ることを全面禁止された。その後、全面禁止措置は序々に解消されたらしく一部の仏塔は、登頂が可能であった。
その代表的なものは・・・
・シュエザンドパゴダ Shwe San Daw Pagoda - 登頂出来ることが、ひろく観光客に知られている為、日没時は混雑。
そのほか有名でない寺院で、登頂可能・・・
・ダジャーヒン寺院 Thagyarhis Temple - バガン・ニャンウー幹線道路をニャンウーから南下、ウパリティン寺院の手前、右手。
・ミンニェインゴン寺院 Mi Nyein Gon Temple -
バガン博物館から50mほど南下、左手の奥。
・ピャサダーパゴダ Pya Tha Da Pagoda -
ダマヤンジ寺院の南東、約200m(ダマヤンジ寺院の全容を観察できる絶好の地) 。
ミャンマーの寺院は、すべて土足厳禁。その為、地元人が常用するスリッパを求めると観光に便利、2,000〜3,000K。
written by 水野哲行 |